創業百年の老舗企業の歩み

鷹取醤油株式会社

1905年(明治38年)創業
醤油/岡山県備前市香登本887
ウェブサイト
創業の頃の出来事
1904年 - 日露戦争開戦
1905年 - 夏目漱石が処女作「吾輩は猫である」を連載開始
1903年 - 岡山市に電話が開通する
1899年 - 児島湾の開拓に着手する

伝統の味を守る「人」と「蔵」。目に見えぬものたちを確かに受け継ぐ4代目

 創業100年余り、もともと鷹取家は材木商「伏見屋」を営んでいました。明治時代後半、鷹取市平こと伏見屋市平が、備前熊山から湧き出る良質な伏流水に着目し醤油醸造を始めます。「伏市醤油」と名称登録したのは明治38年(1905)でした。
 100年の間地元の人に愛されてきた「伏市」を継承するのは4代目伏見屋市平。今も変わらぬ味を愛情こめて手造りしています。「この味を生み出す主役は創業以来の蔵で生き続ける酵母菌たち」と言う4代目。蔵に棲む目に見えないものたちも確かに受け継ぎ、備前の醤油を守り続けています。

100年の感謝を込めて「豊醸祭」。学校へも地元の祭りへもどんどん出て行きます

 11月の第1土曜日、日曜日は鷹取醤油の「豊醸祭」。平成17年(2005)に創業100年を記念して始められました。当日は醤油蔵の中に見学コースが設けられ、簡単な作業の手伝いができることもあるそうです。
 時に行列ができるのは試食コーナー。素朴な素材ながら、「にんにく醤油」や「のり醤油」などの自社製品プラスひと工夫で絶品に。社員の実家から届いた採れたて野菜が使われることもあるとか。観光バスで県外から訪れるお客さんも増え、毎年賑わっています。
 その他、出前授業や校外学習の受け入れ、地元の備前焼祭りなどへの出店も随時行っており、近隣の人々との触れ合いを大切に、地域と共に歩んでいる醤油屋です。

備前焼祭り
 10月の第3土曜日、日曜日、備前焼伝統産業会館及びJR伊部駅周辺地域が会場。(協)岡山県備前焼陶友会会員の全店舗、特設会場で備前焼全作品が2割引で購入できます。伊部駅前通りと旧道沿いが歩行者天国になるので、伊部の町を散策しつつ好みの作品をじっくりと探すのもよさそうです。両日とも伊部のまち並みを案内する観光ボランティアがあります。
備前市観光協会

醤油屋なのにソフトクリーム?蔵の中で味わう不思議なお味

 平成12年(2000)春、鷹取醤油の前蔵の出店に、「しょうゆソフトクリーム」が初お目見え。これが「おいしい」と口コミで広がり、大評判になりました。コクのあるしょうゆソフトと、柚の香りがさわやかなポン酢ソフトを店頭販売しており、平成20年(2008)「BIZENおかやまスイーツラリー」(県備前県民局と管内7市町)では優秀店に選ばれました。
 現地でしか食べられないため、これを目当てにわざわざ備前を訪れる人もいるほど。家庭でも味わいたいというお客さんの強い要望に応え、カップに入ったアイスクリームも開発、人気を博しています。

現在の店舗
創業時より利用している醸造樽
しょうゆソフトクリーム
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